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始めまして、以前からこのサイトに来ていたクラゲ好きです。今度は質問があって来たんですが専門家に答えてもらえるサイトはここ位なのでヨロシク。年末から南の楽園で楽しくすごしていたんですが恐怖体験をしました、水から出た外人がヘタなマイケルジャクソンのダンスのマネみたく歩いているんですが現地ガイドはクラゲに刺された人はみんなああなる、と言っていました。いったいどんな毒でどうしてあんなふうになるんですか。 そしてづっと前の掲示板で見たのの繰り返しですが右腕を刺された人が呼吸も心臓も止まって蘇生後に右目だけ瞳孔が開いていた、毒は神経を伝わって行くと聞いたけど体の片側だけマヒさせるクラゲと毒と治療は何ですか。この質問には医者に見せるようにとしか返事されてませんでしたし右を刺されて神経マヒしたんなら左目の瞳孔が開くふうに感じますけど、この質問にものすごく興味があるんで詳しくヨロシク。
1/3 14:56
RES
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ハッツアンさん、はじめまして。 くらげに刺された場合、しびれなども起こすこともあるようです。 毒の成分などについては、まだ詳しくわかっていないようですが、何かわかりましたらまたお知らせします。 瞳孔の件についても昔どこかで聞いた気がするのですが、記憶が不確かなので詳しいことは確かめて解答します。 とにかくこのような場合は、ライフセーバに指示を仰ぎ、とにかく早く医者に診てもらいましょう。(くれぐれも素人が適当に判断しないようにしてくださいね)。 では、回答があるまで気長に(^^;お待ちください。
1/10 03:05
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ハッツアンさん、はじめまして。 jelly@jfishです。 わかる分だけ、説明します。 >水から出た外人がヘタなマイケルジャクソンのダンスのマネみたく歩いている これだけでは状況が分かりませんが、痛みの為に手や足に付いたものを振り払おうとしている動作か毒による筋肉の麻痺やしびれ、痙攣のためかもしれません。 >どんな毒で? これも、はっきり言って分かりません。(ごめんなさい) 少しづつ研究はされているようですが、クラゲの毒はまだまだ分かっていない 事だらけです。ただ、神経毒であることだけは間違いないようですね。 >右腕を刺された人が呼吸も心臓も止まって蘇生後に右目だけ瞳孔が開いていた 私の推測では、神経毒による障害が上行性に進行し、自律神経に影響を 与えた為に同側性(刺されたのと同じ側)に瞳孔の異常が出たのでは ないかと思います。 心停止したことの影響について瞳孔の影響については、実際に診てみない ことには判断は出来ません。 検査すれば、ある程度の判断は出来ます。 あまり的を得ない回答で申し訳ありませんが、限られた短い文章の情報から だけでは判断できない、というのが実際のところです。 >右を刺されて神経マヒしたんなら左目の瞳孔が開くふうに感じますけど とのことですが、その根拠は何でしょう? 逆に教えて下さい。
1/13 21:19
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jellyさん、医学的な見地から、解答をありがとうございます。 また、他の方からも回答を寄せていただいたので転送しておきます。 ■解説 > 外人がヘタなマイケルジャクソンのダンスのマネみたく歩いているんですが現 > 地ガイドはクラゲに刺された人はみんなああなる、と言っていました。いった > いどんな毒でどうしてあんなふうになるんですか。 毒の種類については神経毒の何かなんだろうな〜と言う事しか私には判りませ んが、「どうして」と言う疑問には少しは答えられそうです(いずれも脳に関連) コレアの症状が出ている様ですが此れは錐体外路で問題が発生している のでしょう、基底核や小脳自体への毒の作用も考えられます 他に考えられる物としてはA−10細胞群に選択的に毒が作用した場合の 四肢の不随意運動、(パーキンソン氏病に同じ) 視覚野で問題発生している場合の歩行障害、(ウェル二ッケ脳症に同じ) 上記の脳の各部位に毒素が選択的に作用していると思います、其れにしても クラゲ刺傷によるコレアは一過性の物なんでしょうか? > 心臓も止まって蘇生後に右目だけ瞳孔が開いていた、毒は神経を伝わって行く > と聞いたけど体の片側だけマヒさせるクラゲと毒と治療は何ですか。この質問 > には医者に見せるようにとしか返事されてませんでしたし右を刺されて神経マ > ヒしたんなら左目の瞳孔が開くふうに感じますけど、この質問にものすごく興 神経の交叉支配は此の件では関係ないでしょう、(視覚路は一次視覚野へ入る 前に、左右合している部分があります、が、此れも関係ナシ) 瞳孔不同は“脳ヘルニア”が起っている事を外部に示すサインです、半身麻痺で はなく刺されたショック若しくは溺れた事が原因のアレストから脱するのに手間取っ たのでしょう、 脳循環不全が長引くとアノキシア⇒アシドーシス⇒脳ヘルニアとなります 皮質内では針で突いた様な細かな内出血が多数見られます 治療は脳圧降下剤、此れがダメなら髄液誘導術(脳室から髄液を抜いて膨出しよう とする脳の逃げ場を確保)、それでもダメなら減圧開頭術 現場で出来る応急処置なんてありまへん、しいて言うなら日陰を作ってあげる事、 一分一秒を争う事態なので救急に連絡する時は脳ヘルニアの疑いがある旨伝え 、専門医と設備のある病院への搬送を手配して貰う事です。 ■単語の解説 錐体外路: 錐体路と供に筋運動調整を行う、供に延髄にあり交叉の起っている部位でもある(錐体路は意識的に、錐体外路は無意識に) 基底核: 大脳の一部位 コレア: 舞踏病や類似の症例、筋不随意運動を指す、一般的には舞踏病の事 A−10: (黒質A−10)九千のドーパミン細胞を中心にした細胞群、腹側被蓋野(脳幹上部)に存在する、ドーパミンによってメラニンが沈着 ウェル二ッケ脳症: 日本では珍しいが欧米人は注意、炭水化物の採り過ぎで発症、食事療法で完治する、当該のクラゲの毒は高濃度の炭水化物様物質でも含んでいたのだろうか? 脳ヘルニア: ヘルニアと言うと脱腸の事だと思っている人が多いですが、組織の膨出を指す用語です、本当は脱腸はヘルニアの定義からは外れます。 アレスト: 心肺機能停止状態 アノキシア:酸素供給停止による無酸素症、此の場合は脳アノキシア アシドーシス: 無酸素による代謝が進みPHが大きく下がる、酸性血症とも言い酵素系の乱れを生じ浮腫を生じる⇒脳ヘルニア 減圧開頭術: 脳の腫れによる膨張代を確保する為に頭を開きます 詳しく解説しようとすると“説明の説明”が必要になるので簡単にしました、 何か不明な点がありましたらご連絡ください。 ....とのことです。少し噛み砕いてお知らせしようと思ったのですが、専門用語が多くて理解するのが困難だったので、そのまま掲載しました。
1/13 23:02
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